『愚管抄』の「ウソ」と「マコト」 : 歴史語りの自己言及性を超え出て
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書誌事項
『愚管抄』の「ウソ」と「マコト」 : 歴史語りの自己言及性を超え出て
森話社, 2006.11
- タイトル別名
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愚管抄のウソとマコト : 歴史語りの自己言及性を超え出て
- タイトル読み
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グカンショウ ノ ウソ ト マコト : レキシガタリ ノ ジコ ゲンキュウセイ オ コエデテ
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内容説明・目次
内容説明
『愚管抄』はどのように「虚」を構えることによって、現実の歴史を超え出て、あるべき未来の歴史のビジョンを打ち出すことができたのか。多分に「虚構」をまじえた、その「主体」のあり方と「叙述」のメカニズムを解明する。
目次
- プロローグ 『愚管抄』論に向けての二つの助走(作為篇 偽書の青春—九条家に見る草創期の「家」の文化戦略;自然篇 狐がくれた「鎌」の話—藤原摂関家の女たちによる鎌足神話の創出)
- 第1部 その二つの形式をめぐって(時間論 天下を淳素に反すべし!—『愚管抄』に見る転換期のロマンティーク;言説論 歴史の外部に立つこと—『愚管抄』における「一人称」表現の可能性)
- 第2部 その三つの主題をめぐって(文武兼行論 ハカラヒの政治学—変転する「道理」と兵学リアリズム;女人入眼論 女は世界を救えるか—『愚管抄』に見る慈円の「女性嫌悪」;二神約諾論 「未来騙り」のテキスト—『愚管抄』のウソとマコト)
- 第3部 同時代テキストとの比較二題(法然論 「おわり」と「はじまり」の意識—『愚管抄』に見る“とき”の相克;長明論 「安元の大火」に見る隠れた争点—「意味付け」の拒否、もしくはその多様化へ向けて)
- エピローグ 表題の意図をめぐって(自己言及論 歴史を「書く」とはどういうことか—歴史叙述の“ウソ”と“マコト”)
「BOOKデータベース」 より