被虐待児の精神分析的心理療法 : タビストック・クリニックのアプローチ
著者
書誌事項
被虐待児の精神分析的心理療法 : タビストック・クリニックのアプローチ
金剛出版, 2006.12
- タイトル別名
-
Psychotherapy with severely deprived children
被虐待児の精神分析的心理療法 : タビストッククリニックのアプローチ
- タイトル読み
-
ヒギャクタイジ ノ セイシン ブンセキテキ シンリ リョウホウ : タビストック クリニック ノ アプローチ
大学図書館所蔵 件 / 全136件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
Psychotherapy with severely deprived children 原著新版の翻訳
参考文献: 巻頭pviiiおよびp195-199
内容説明・目次
内容説明
本書は、タビストック・クリニックを中心とした臨床家たちが、虐待を受けた80人にものぼる子どもたちの臨床例をもとに行ったワークショップの成果を結集したものである。「投影同一化」「妄想・分裂ポジション」「包容/包容すること」など、クライン派精神分析の基本概念が臨床例の中で巧みに展開されており、読者はそこから被虐待児の内的世界の深奥へと迫るアプローチの理論と技法の詳細を読みとることができる。また、優れた臨床家たちによる被虐待児への精神分析的心理療法の臨床例からポスト・クライン派精神分析の概念・技法を理解することができるという点でもきわめて有用である。クラインの理論や技法を越えて育まれてきた著者らの実践は、児童精神分析の研究史の流れにおいても、ひときわ興味深い。クライン派精神分析の流れをたどる際には、巻末に付した用語解説が理解の一助となろう。本書は、被虐待児のみならず子どもの心理療法に携わるすべての人々にとって、精神分析的心理療法の適応の拡大と深化を探求した良書である。
目次
- タビストック・ワークショップ:概要
- 落ちること、落とされること
- くっつくこと—公的保護の下にある女の子が呈しやすい問題
- 見捨てられること
- 性と攻撃性の関連性
- 心理療法における技法上の問題
- 心理学的アセスメント
- 「僕はダメだ、役立たずだ、考えられない」
- 考えることと学ぶことの難しさ
- 施設から家庭への移行
- 里親のもとで育つ—ある少年の苦闘
- 家族の輪の崩壊と再構成
- 公的保護の下にある子どもたちについて共に考える
- フィールド・ワーク—里親家庭への初めての訪問
- 被虐待児とのかかわりにおいて喚起される感情
「BOOKデータベース」 より