無名
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無名
(幻冬舎文庫, さ-18-1)
幻冬舎, 2006.8
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ムメイ
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内容説明・目次
内容説明
一合の酒と一冊の本があれば、それが最高の贅沢。そんな父が、ある夏の終わりに脳の出血のため入院した。混濁してゆく意識、肺炎の併発、抗生物質の投与、そして在宅看護。病床の父を見守りながら、息子は無数の記憶を掘り起こし、その無名の人生の軌跡を辿る—。生きて死ぬことの厳粛な営みを、静謐な筆致で描ききった沢木作品の到達点。
「BOOKデータベース」 より