北朝鮮「偉大な愛」の幻
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書誌事項
北朝鮮「偉大な愛」の幻
青灯社, 2007.4
- 上
- 下
- タイトル別名
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北朝鮮偉大な愛の幻
Under the loving care of the fatherly leader
- タイトル読み
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キタチョウセン イダイナ アイ ノ マボロシ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784862280121
内容説明
卓越した米国のジャーナリストが、金日成、金正日と北朝鮮国家にまつわる多くの謎を解く。金日成の満州やソ連領における抗日ゲリラ活動の真相とは?魅力的な青年リーダーから巨大化する個人崇拝の道へと、いかにして変貌をとげたのか。ソ連からの干渉と決別、チュチェ思想誕生の経緯。50年代後半に韓国を上回った経済発展が70年代に逆転したのはなぜか。熾烈な権力闘争、北朝鮮の闇、金父子の私生活の実態—。ぼう大な資史料を徹底検証し、関係者や亡命者たちを取材、その証言を吟味して明かす北朝鮮の内幕。
目次
- はたして楽園か—初めての北朝鮮訪問(一九七九年)
- 抗日戦士と賛美歌—若き日の金日成
- 吹雪の長征—ゲリラ時代の金日成(一九三〇年代)
- 魅力的な青年リーダー—金日成(一九四〇年代)
- 命拾いした金日成—朝鮮戦争
- 楽園を開いた指導者とともに—金日成(一九五〇年代)
- ソ連とたもとを分かつ—金日成(一九六〇年代)
- 偉大な愛が花開く—一九七〇年代の北朝鮮外交
- 計画経済の偉業—北朝鮮の発展(一九七九年)
- 待機する女性たち—金日成の私生活
- 王子様—若き日の金正日
- 出身が決める運命—北朝鮮人として育つ
- 金正日の文化革命—「忠誠の道」に導く
- 壁に耳あり—国内スパイ網
- ライバルの追放—金正日、後継者に指名される
- 体制批判—強制収容所へ
- 特閣接待要員—国家に捧げられる娘たち
- 映画監督と女優の拉致—金正日の奇妙な優先順位
- 巻冊次
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下 ISBN 9784862280138
内容説明
著者がインタビューした北朝鮮元政府高官や軍人を含む数多くの証言。「妻に密告された」「やはり金日成には感動します」「軍人は金正日に従うのを嫌がっています」「経済制裁は大打撃にはならない」「同僚兵士はみな戦争を願っています。経済状況があまりに厳しいので、なにか変わってほしいというのも理由の一つです」「ディスコ音楽を知って人々は尻を振って踊りはじめた」「アメリカが体制を脅かさないことを保証してやることがとても重要です」多数の関係者や亡命者を取材、その証言を吟味し、ぼう大な資史料を分析して、北朝鮮の現状と未来、日米の今後の対応のあり方について貴重なヒントを与える傑出したノンフィクション。
目次
- 疲弊しきった国民—北朝鮮再訪(一)
- 猛スピードの建造—北朝鮮再訪(二)
- 「新しき人」—思想教育はどこまで有効か
- シベリア伐採場—祖国への見方が変わる
- 身にふりかかった不運—亡命者、朴秀賢の証言
- 北朝鮮の怯え—第一次核危機
- おれが死ぬなら、お前も死ぬ—亡命者、金正敏の証言
- 母国に円を送る—ある在日朝鮮人
- 誘惑の風が吹いても—北朝鮮再々訪(一九九二年)
- 火の海—第二次核危機
- あなたなくして国はない—指導権の世襲
- 弾丸となり、爆弾となり—兵士と闘争精神
- クーデター未遂事件—頻繁に起きる反体制活動
- 苦難の行軍のとき—飢餓
- ぜいたく三昧に暮らす売国奴も—企業家、交易者
- 収容所の真実—体制の敵を待つ
- 北朝鮮版の朴正煕—経済改革の模索(二〇〇〇年)
- 先軍政治—社会主義から民族主義へ
- 後継者問題—息子にできなければ孫に
- エピローグ 平壌二〇〇五年十月
「BOOKデータベース」 より