涙を売られた少女
著者
書誌事項
涙を売られた少女
未知谷, 2006.12
- タイトル別名
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Nele oder das Wunderkind
- タイトル読み
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ナミダ オ ウラレタ ショウジョ
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内容説明・目次
内容説明
第二次大戦終戦後十年余のある日のこと。語り手のボーイはハンブルクに向かう船上で、奇妙な男に「ネレの物語」を書かないようにと忠告される。だが遠縁のネレはランゲ・ライエ通りに住むごく平凡な十一歳の少女。幼いころ両親が離婚し今は母方のソーニャ叔母さんの居酒屋が家庭代わりで、教員の父親と二人暮らし。久しぶりにその居酒屋を訪れたボーイは「彼女は私と同じで泣くことができない。時代に合っているんだ」と電話で話す黒ずくめの痺せた紳士を目撃する。同じ日ネレの天才的な歌声と踊りに驚嘆した音楽プロデューサーがネレの父親と契約を交わすと、ネレは世界的な大スターへの道を歩み始める。有名になるにつれて、ネレの心は不安定になりしばしば爆発する。『笑いを売った少年』を執筆中のボーイは黒ずくめの紳士が気になりネレが心配でたまらない。ティム・ターラーは良い知恵を授けてくれるのか。ネレの涙を売ったのは誰?痩せた紳士の目的は?何より、ネレは笑ったり泣いたり出来るようになるのだろうか。
「BOOKデータベース」 より