母からの伝言 : 刺しゅう画に込めた思い
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書誌事項
母からの伝言 : 刺しゅう画に込めた思い
光村教育図書, 2007.1
- タイトル別名
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Memories of survival
- タイトル読み
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ハハ カラ ノ デンゴン : シシュウガ ニ コメタ オモイ
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内容説明・目次
内容説明
ここに集めたみごとな刺しゅう画は、ポーランドにおけるホロコーストを生き抜いたエスター・クリニッツの驚くべき体験を再現している。15歳の彼女は、13歳の妹とともに、家族と別れ、身を隠した。友、隣人の家を追われ、森の奥に逃げた。行き場をなくしたふたりは、カトリック教徒として農家で働き、大戦の嵐吹き荒れる数年を、恐れおののきながら生きた。やがて終戦。ふたりを待っていたのはつらい現実だった。エスターと妹は生き延びたが、ふたりの両親、兄、妹たち、そして何百万人ものユダヤ人が死んでいた。エスターは、絵の勉強をしたことはなかった。しかし、50歳のとき、あの体験を刺しゅうによって再現しようと思いたつ。素朴でありながら精緻をきわめるこれらの刺しゅう画は、身の毛もよだつ戦争の恐ろしさを語り、戦争開始以前にあった家族との平和な暮らしの懐かしい場面を語る。エスター自身の言葉に彼女の娘バニース・スタインハートの説明がそえられている。本書は、けっして忘れてはならないひとつの時代と出来事を振り返るための、心に残る1冊である。
目次
- ポーランドのわが家
- トゥチン川
- 兄のルーヴェン
- 五旬節
- 新年祭
- 過越しの祭
- ナチスが村に来た日
- 軍用道路
- 歯が痛くて
- ゴシチェラドゥフ〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より