限界の哲学
著者
書誌事項
限界の哲学
御茶の水書房, 2007.4
- タイトル別名
-
The philosophy of the limit
- タイトル読み
-
ゲンカイ ノ テツガク
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注記
その他の訳者: 堀田義太郎, 西山雄二, 細見佳子, 水島和則, 小久見祥恵, ギブソン松井佳子
監訳: 仲正昌樹
内容説明・目次
内容説明
現代の法学・政治学・倫理学において、「正義とは何か?」という古典的な問いが再び大きなウェートを占めつつある。しかし、「正義はどこから生じるか?」という問いに対して「答え」を出すことはかつてのないほど困難になっている。共同体的な善か、実定法の体系か、あるいは、他者への責任か?ポストモダン系のフェミニズム法・政治哲学の開拓者ドゥルシラ・コーネルは、ヘーゲル弁証法における「善」の探求を起点としながら、それを批判的に継承したアドルノ、レヴィナス、ラカン、ルーマン、デリダの言説を「限界の哲学」として再構築し、アクチュアルな憲法解釈問題に応用することを試みる。
目次
- 序章 ポストモダニティとはとにかく何なのか?
- 第1章 否定弁証法の倫理的メッセージ
- 第2章 共同性の理念に対する「ポスト・モダン」の挑戦
- 第3章 「屑拾い」の倫理的意味
- 第4章 善、正、法解釈の可能性
- 第5章 限界の哲学とシステム理論の関係に対する時間の関与性:司法の責任=応答可能性の召喚
- 第6章 仮装の暴力:正義を装う法
- 結論 人間=男性の終焉の倫理的・政治的・法的な意義
「BOOKデータベース」 より