舌の記憶
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舌の記憶
(新潮文庫, つ-22-2)
新潮社, 2007.8
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シタ ノ キオク
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Description and Table of Contents
Description
夏の陽ざしが退き始めた夕暮れに食べる白玉の、懐かしいような喉ごしの感触がいとしかった—。昭和三十年代、世田谷。俳優の伯母と伯父、儚げな母。風変わりな家庭で育った私は、病弱でも不思議に大人びた少女だった。あの頃の胸疼かせる思い出のよすがは、口にした食べものの味と香り。春の雛膳、秋のお稲荷さん、冬のおでん。季節の匂いが連れてくる追憶に満ちた自伝的エッセイ。
Table of Contents
- 春(祖母のジャムサンドビスケット;真夜中の雛膳 ほか)
- 夏(くすぐったい白玉—白玉娘(上);別れの白玉—白玉娘(下) ほか)
- 秋(男優Mと哀しみのナポリタン;甘いクスリ ほか)
- 冬(チャボが居た裏庭;魚の部分 ほか)
- 私の「記憶」のレシピ帖
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