書誌事項

現人神の創作者たち

山本七平著

(ちくま文庫, [や-30-3], [や-30-4])

筑摩書房, 2007.10

タイトル読み

アラヒトガミ ノ ソウサクシャ タチ

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注記

本書は、1983年8月文藝春秋刊の単行本を底本とし、山本七平ライブラリー版(1997年9月刊)を参照したもの

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784480423689

内容説明

日本は抗い難い力に引きずられるように、破滅をもたらした戦争に突き進んだ。戦後は、「戦時下」の記憶を抹殺して高度成長を成し遂げたが、実は正体不明の呪縛は清算されず、「まやかし」によってやり過ごしてきたのである。上巻では、江戸期に幕府の官学となった朱子学が神道と混淆し、幕府の正統性を証明しようとする手続きの中から「尊皇思想」が成立してゆく過程を描く。

目次

  • 慕夏思想・天皇中国人論と水土論
  • 亡命中国人に発見された楠木正成
  • 日本=中国論の源流
  • もし孔子が攻めてきたら
  • 国家神道という発想
  • 正統的な儒学者・佐藤直方
  • 偽書のたどった運命
  • 殉忠の思想
  • 政治が宗教になる世界
  • 志士たちの聖書
  • 売国奴と愛国者のあいだ
巻冊次

下 ISBN 9784480423696

内容説明

徳川幕府から天皇への平和的な「大政奉還」は世界史的に珍しい現象である。その原動力となったのは「慕夏思想」から転じた朱子学的理想主義だった。二重の「回心」はどのように進められたのか。下巻では、山崎闇斎と「崎門三傑」の理論を震源とした、幕末の歴史の見直し運動の特徴と影響を問題史的に検討し、そのプロセスを明らかにする。

目次

  • 歴史への「共鳴・掘り起し現象」
  • 聖人から極悪人へ
  • 「輸入史観」適用の無理
  • 源義朝は大悪人か
  • 自ら権力を放棄した朝廷
  • 「華」を目指す「夷」の優等生
  • 歴史の過ちを正すという発想—大政奉還の預言
  • 失徳・無能の天子・後醍醐天皇批判
  • 天皇批判の逆効果
  • 応用問題としての赤穂浪士論
  • 現人神の育成者へ、そして明治維新へ

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA8343719X
  • ISBN
    • 9784480423689
    • 9784480423696
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    2冊
  • 大きさ
    15cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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