書誌事項

花に逢はん

伊波敏男著

人文書館, 2007.9

改訂新版

タイトル読み

ハナ ニ アワン

大学図書館所蔵 件 / 11

この図書・雑誌をさがす

注記

初版: 日本放送出版協会 1997年刊

参考文献: p336-339

内容説明・目次

内容説明

著者がハンセン病に感染したのは、戦禍の中、家族とともに逃避行を続けた、デイゴの花咲く沖縄であった。九歳頃に発病し、次第に自覚してゆく苦痛を、毎日の高価な投薬で堪えていた。中学校の定期検診を機に、療養所生活が始まる。校庭の片隅で焼き払われた自分の机と椅子、家族との離別、親戚縁者に累が及ばないようにと与えられた“関口進”という新しい名前—。これからの自分を考え、底知れない不安感に襲われる日々の始まりだった。だが、道は少しずつ切り拓かれていった。中学までしか学べない沖縄の療養所を出て、高校のある本土へ行く夢。そして、東京での自活生活。ゆくさきは峻厳な道ばかりであり、何度もひるんでは後退したが、固い意志をもって貫き通すのだった。ただ口を閉じ、身を潜め、時間の経過に身を委ねているだけでは、社会的弱者はいつまでも生きられない。この許せない壁に、かならず風穴を開けてやる!これは、信念をもって差別や偏見と闘い、過酷な病気の障壁と無慙な運命を打ち破ったハンセン病回復者の、自らの半生を綴った感動の記録である。私たちの隣人として、共に過去を克服し、共に今を生きることへの人間の絆の尊さと愛の人間讃歌が、ここにある。第十八回沖縄タイムス出版文化賞受賞。

目次

  • 一列縦隊
  • 屋我地島
  • 紅樹
  • ニングヮチカジマーイ
  • 姶良野
  • 瀬戸内海
  • 烙印
  • 人間の虹
  • 砂の家
  • 地下茎
  • かぎやで風

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA83572424
  • ISBN
    • 9784903174136
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    371p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
ページトップへ