愛と妄想のクラシック
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書誌事項
愛と妄想のクラシック
(新書y, 183)
洋泉社, 2007.11
- タイトル読み
-
アイ ト モウソウ ノ クラシック
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内容説明・目次
内容説明
記憶を呼び覚まさぬクラシックなどない。そもそも、代替の効かぬ個人的な体験である音楽の記述に客観性を装うこと自体、おおいなる「幻想」ではないのか?音楽から自らの具体的経験や思考と結びつくさまは消し去ることはできないし、消し去るべきではない。『わたしの嫌いなクラシック』『萌えるクラシック』で、客観性の幻想を衝いてきた著者が、いよいよ「音楽と愛」を語る。音楽の感覚的現実を召還させる著者渾身の新しい「私批評」の試み。
目次
- 第1章 適度な快活さで(モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲ハ長調—死の影を映すように;ヴェルディ/歌劇「トロヴァトーレ」—火刑への眠り ほか)
- 第2章 スケルツォ—狂想的に(ラヴェル/夜のガスパール—水の中の鏡のように;ヴィシネグラツキー/四分音システムピアノのための二十四の前奏曲—内部で虫が蠢くように ほか)
- 第3章 アダージョ—ほとんどアンダンテのように(バルトーク/歌劇「青ひげ公の城」—白い平原;フランク/交響曲ニ短調—溺れて、しかし流されないように ほか)
- 第4章 葬送行進曲風の主題によるロンド(モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」—熱狂の日を終わらせるもの)
「BOOKデータベース」 より