日本書紀私記 釋日本紀 日本逸史
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日本書紀私記 . 釋日本紀 . 日本逸史
(國史大系 / 黒板勝美編輯, 第8卷)
吉川弘文館, 2007.6
新訂増補, オンデマンド版
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釈日本紀
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ニホン ショキ シキ . シャク ニホンギ . ニホン イッシ
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平成11年7月発行の新装版(初版は昭和7年2月発行)のオンデマンド版
Description and Table of Contents
Description
日本書紀私記…日本書紀購読の際の博士の講義や聴講者との質疑応答をメモしたもの。講書は養老五年(七二一)・弘仁三年(八一二)・承和十年(八四三)・元慶二年(八七八)・延喜四年(九〇四)・承平六年(九三六)・康保二年(九六五)の七回ほど行われた。これらの講書は、日本書紀完成の翌養老五年を除くと、みな約三十年間隔で行われており、そこに師の説を後代にまで伝えようとした目的を窺い知ることができる。各種の私記が存在したらしいが、現存するものは僅かである。国史大系には、彰考館本三種(甲・乙・丙)を写真凸版に、六人部氏本一種(丁)を活版にした。甲本は弘仁三年の、丁本は承平一〇年の私記である。活用の方面は日本書紀の訓詁・校勘のみにとどまらない。釈日本紀…鎌倉後期、卜部兼文が関白一条実経らに日本書紀を講義したときの筆記と、平安時代の博士の私記とを集めたもの。兼文の子兼方の編。二十八巻。日本書紀の古訓をはじめ、上宮記・古風土記などの逸文がみられる点で数々の話題を提供する貴重な史料である。開題・注音・乱脱・帝皇系図・述義・秘訓・和歌の七部門に分類してあって、中世の文献研究の概要を知ることができるが、この鎌倉時代の購読の対象が神代の巻に集中していることも中世神道を背景にした特色としてあわせ考えるべきであろう。底本には、兼方草稿本を忠実に書写したと思われる前田家本を用いている。日本逸史…日本後紀四十巻が散逸したのを惜しんで、類聚国史を主に、日本紀略・類聚三代格・令集解・政事要略・公卿補任などから日本後紀を後世復原した編年体の歴史。鴨祐之編。四十巻。元禄五年(一六九二)の成立、享保九年(一七二四)刊行。日本後紀は、この後、塙保己一が寛政十一年(一七九九)八巻、享和元年(一八〇一)二巻を刻版したが、全体の僅か四分の一にすぎず、今なお完本が入手できないため、日本逸史は八世紀末より九世紀前半の史実を知るのに貴重な編年史料である。なかには日本後きとして疑わしい部分もある。上賀茂神社所蔵の清書原稿を底本とした。
Table of Contents
- 日本書紀私記(甲本;乙本;丙本 ほか)
- 釋日本紀(開題;注音;亂脱 ほか)
- 日本逸史(桓武天皇—起延暦十一年正月盡同十二月;桓武天皇—起延暦十二年正月盡同十二月;桓武天皇—起延暦十三年正月盡同十二月 ほか)
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