古今著聞集 愚管抄
著者
書誌事項
古今著聞集 . 愚管抄
(國史大系 / 黒板勝美編輯, 第19卷)
吉川弘文館, 2007.6
新訂増補, オンデマンド版
- タイトル読み
-
ココン チョモンジュウ . グカンショウ
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注記
平成12年7月発行の新装版(初版は昭和5年2月発行)のオンデマンド版
収録内容
- 古今著聞集
- 愚管抄
内容説明・目次
内容説明
古今著聞集…鎌倉時代の最大の説話集。橘成季撰。二十巻三十篇目七百余話。建長六年(一二五四)の成立、その後も増補が加えられた。はじめ、撰者の趣味としていた絵画の題材にするため、詩歌・管紘の話を集めようとしたものが、次第に対象が拡げられていって、神祇・釈教・政道忠臣・公事・文学・和歌・管紘歌舞・能書・術道・孝行恩愛・好色・武勇・弓矢・馬芸・相撲強力・画図・蹴鞠・博奕・偸盗・祝言・哀傷・遊覧・宿執・闘諍・興言利口・恠異・変化・飲食・草木・魚虫禽獣などの篇目に分類できるほどになった。同時代の説話集十訓抄にみえる話が六〇ほどある。鎌倉時代の庶民生活、世相を窺うためには好資料である。底本には元禄三年板本を用いる。愚管抄…順徳天皇までの歴史を、天照大神・春日大明神・八幡大菩薩の三神約諾によって歴史が運行していると評する歴史評論。天台座主慈円著。簡単な年代記二巻と本論四巻、要約結論とみられる附録の三部からなるが、もとはこのほかに山門の秘事を書いた別記というものがあったらしい。朝幕の雲行きの怪しくなった承久二年(一二二〇)ごろ脱稿。歴史を正面きって必然の理法で説こうとした点と、従来の貴族が天照大神と春日大明神との神意をのみ顧慮していたのに加えて、新しく武士の守護神の八幡大菩薩を入れた点とに意義が認められている。大鏡に対してその執筆態度を批判したりして、神皇正統記とともに中世史論の双璧と称されている。
目次
- 古今著聞集(神祇第一;釋教第二;政道忠臣第三;公事第四 ほか)
- 愚管抄(漢家年代—起盤古盡寧宗;皇帝年代記—起神武天皇盡醍醐天皇;皇帝年代記—起朱雀天皇盡後堀河天皇;起神武天皇盡一條天皇 ほか)
「BOOKデータベース」 より