昭和30年代スケッチブック : 失われた風景を求めて

書誌事項

昭和30年代スケッチブック : 失われた風景を求めて

奥成達文 ; ながたはるみ絵

いそっぷ社, 2007.10

タイトル読み

ショウワ 30ネンダイ スケッチブック : ウシナワレタ フウケイ オ モトメテ

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内容説明・目次

内容説明

原っぱの夕焼け、マッチと七輪、集めたメンコ、改札のキップ切り、台風が来た夜のローソクの明り、大編隊でやってきたトンボ…みんなどこに消えてしまったんだろう。いまでは見られなくなった、こんな風景。

目次

  • 遊びが終るかなしさ。夕焼けはこどもの頃を思い出させる
  • 夏の臨海学校はなぜか、赤いふんどし着用と決まっていた
  • 廊下の奥にひっそりとある夜の便所は不気味だった
  • クルクルまわるシンボルマーク。昔の床屋にもう一度入ってみたい
  • 向う三軒両隣。路地裏では誰もが顔見知りだった
  • 毎日小さな虫篭をぶらさげてトンボとりに夢中だった
  • 台風が来ると、わくわくするような気分になった
  • 獅子舞に凧あげ。独得の風情があった昔のお正月
  • 一日の朝は、マッチで七輪に火をおこすところから始まった
  • 鉛筆を削り、消しゴムをそろえれば明日の学校準備はオーケーだった
  • メンコにビー玉、カバヤの懸賞カード。みんなこども時代に集めたものだ
  • 少女雑誌に少女スター。「少女」という言葉はもっと輝いていた
  • ヨーカンやバナナ、メロン。おやつの分け方でよく兄弟喧嘩になった
  • 「アンポンタン」に「しみったれ」。威勢のいい東京言葉も通用しなくなった
  • 蚊が多かった昔の夏に蚊帳は必需品だった
  • 夏祭りの最大の楽しみは縁日ならではのおもちゃだった
  • 都電のことを昔は“チンチン電車”と呼んでいた
  • 食堂車で車窓の風景を味わう。いまではかなわない旅の楽しさだ
  • ビリー・ホリディをぜんまい式の蓄音機で初めて聴いた
  • 一九六一年、十八歳。毎日毎日ジャズ喫茶で過ごしていた
  • ダンス好きで賑わった、キャバレー独得の喧騒もいまはない
  • 走る都電背景に東京タワー。まさに昭和三十年代の風景だった
  • 原っぱに巨大なテントが張られ、サーカスはどこからともなくやって来た
  • 街の風物詩だった虫売り屋さん。夜鳴く虫の声は涼しげだった
  • 防火バケツの氷、霜柱……季節と向き合う楽しさを思い出したい
  • 病人が家にいる。ごく普通の風景として、それはあった
  • 生まれ育った漁師町。いなせな、この土地でぼくはいろんなことを学んだ

「BOOKデータベース」 より

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