覘き小平次
著者
書誌事項
覘き小平次
(C novels bibliotheque)
中央公論新社, 2005.2
- タイトル読み
-
ノゾキ コヘイジ
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注記
解説: 斉藤環
収録内容
- 木幡小平次
- 安達多九郎
- 槖吾お塚
- 玉川歌仙
- 動木運平
- 荒神棚の多九郎
- 幽霊小平次
- 辻神の運平
- 九化の治平
- 穂積の宝児
- 安西喜次郎
- 石動左九郎
- 事触れ治平
- 宝香お塚
- 覘き小平次
内容説明・目次
内容説明
手前は陽炎の如く消えたくとも消えられず、無様に齢を重ねる廃者。薄膜一枚の紙風船。中はがらんどうで御座います—死んだように生きる幽霊役者と、生き乍ら死を望む女。襖戸の隙間からの目筋とこの上ない嫌悪とで繋がり続ける小平次とその妻・お塚。かれらを軸に語られるのは、生者たちの忿恚、悲歎、嗜慾、愛憎…当代随一の戯作者の手によって、山東京伝の名作怪談がいま、甦る。第16回山本周五郎賞受賞作品。
「BOOKデータベース」 より