マルクスの人間主義 : その根源性と普遍性
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マルクスの人間主義 : その根源性と普遍性
窓社, 2007.12
- タイトル読み
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マルクス ノ ニンゲン シュギ : ソノ コンゲンセイ ト フヘンセイ
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内容説明・目次
内容説明
いま何が見直されるべきか!マルクス以後の「マルクス主義」が見失ったものは、人間主義・民主主義・平和主義という近代啓蒙思想の精神を継承・発展させたマルクスの人類史的観点にたった根源的で普遍的な思想にほかならない。
目次
- 第1章 「人間の本質」をどう理解すべきか—マルクス理解をめぐる「物象化論」者たちの迷妄(「物象化論」対「疎外論」の二極分化のなかで見えてきたこと;「フォイエルバッハにかんするテーゼ、その六」をどう読むか;マルクスの二種類の命題の意味;広松渉のマルクス主義理解とその帰結;ルソーの「奴隷」論の意義)
- 第2章 人間主義としての共産主義—カントの「目的の国」とマルクスの「自由の国」(マルクスの「自由の国」とは;カントの「人格の自己目的性」と「人間の尊厳」;資本の論理の体現者としてのホッブズ敵「自然権」;カントの「目的の国」 の理念的意義;マルクスにおける「必然性の国」と「自由の国」)
- 第3章 「疎外された労働」論と労働価値論(「疎外」概念の難解さはどこにあるのか;「労働の疎外」論と「価値形態」論;物神崇拝と物象化;資本における〈価値—貨幣〉の人間疎外的本質;資本の他者収穫的本性;〈資本の論理〉批判への通路としての労働価値論の意義)
- 第4章 人間主義と民主主義—マルクス主義と労働者の自己解放(なぜ既存「マルクス主義」者は人間主義の受容にたじろぐのか;「人民の自己規定」という概念の重要性;「人間にとっての根本は人間そのものである」という命題の意味;なぜ労働者の解放は「自己解放」でなければならないか)
- 付論 非暴力主義の思想的源流—「平和憲法」擁護の人類史的意味(モンテスキューにおける「平和」志向と法治主義;ルソーにおける非暴力原理の貫徹;カントの「世界市民的状態」概念と「永久平和」;ヘーゲルの「精神」概念の意味するもの;マルクスにおける展望)
「BOOKデータベース」 より