自然科学的世界像
著者
書誌事項
自然科学的世界像
みすず書房, 2008.1
第2版
- : 新装版
- タイトル別名
-
Wandlungen in den Grundlagen der Naturwissenschaft
- タイトル読み
-
シゼン カガクテキ セカイゾウ
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内容説明・目次
内容説明
新しい物理学の進歩にあたっては、いつでも自然科学的世界像の変革が行われるものである。ハイゼンベルクは、本書に収められている諸講演において、20世紀になって現われた物理学の新しい発展にともなう世界像の変革について、くり返し論及している。こうした世界像の変革は、単に物理学そのものの理解だけではなく、哲学的領域に属する種々様々な問題に対しても連関をもつもので、当然、哲学的反省を避けることができない。本書の諸講演において、物理学の変革に直面し、またその変革をめぐって哲学的省察が行われたのは、このような理由によるものであり、しかもそれが新しい物理学の創始者の一人によって内部から行われていることに特徴がある。これらの諸講演はハイゼンベルクのその後の哲学的考察の基調をなすものであるが、新版には彼のノーベル受賞講演と、プランク生誕百年記念講演が新たに追加されている。
目次
- 1 精密自然科学の基礎の最近における諸変革
- 2 自然の物理学的説明の歴史について
- 3 現代物理学の原理的諸問題
- 4 現代物理学における古代自然学の思想
- 5現代物理学に照らして見たゲーテの色彩論とニュートンの色彩論
- 6 自然科学的世界像の統一
- 7 原子物理学の現今の根本的諸問題
- 8 諸国民間の和協のための手段としての科学
- 9 量子力学の発展
- 10 プランクの発見と原子説の哲学的基本問題
「BOOKデータベース」 より