無常という名の病 : 受け継がれる魂の遺伝子
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無常という名の病 : 受け継がれる魂の遺伝子
(サンガ新書, 020)
サンガ, 2008.1
- タイトル読み
-
ムジョウ ト イウ ナ ノ ヤマイ : ウケツガレル タマシイ ノ イデンシ
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内容説明・目次
内容説明
鴨長明から美空ひばりへとリレーされてきた“行く川の流れ”。そこに日本人の魂の遺伝子として受け継がれる「無常観」を見、“無常なるもの”の発生と根拠を、和辻哲郎や良寛、折口信夫、宮沢賢治、高村光太郎、坂口安吾、中原中也などの先達に訪ねる。宗教を軸に、思想、文芸、芸術、芸能にまでその軌跡を記し、日本人は自然とどう向き合ってきたか、死をどのように受け入れてきたかを通し、日本人のアイデンティティーの在りかを探る山折哲雄の思索の旅。
目次
- 1 無明の意志—和辻哲郎の知的巡礼の旅
- 2 春は花—風土とともに生きた含羞の人、良寛
- 3 歌の円寂するとき—叙情の根拠と無常観
- 4 森と砂漠のアナロジー—森林幻想の終末
- 5 無常とは何か—“同行二人”に見る日本人の心の世界
- 6 果たして人間は疑う葦か—近代西洋の人間観と日本人のジレンマ
- 7 悪とは何か—「堕落論」に見る坂口安吾の無常感覚
- 8 看取りと祈り—共に死んで行くということ
- 9 名辞以前の言葉—中原中也と宮沢賢治の魂の行方
「BOOKデータベース」 より