小説東京帝国大学
著者
書誌事項
小説東京帝国大学
(ちくま文庫, [ま-35-1],
筑摩書房, 2008.3
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- タイトル読み
-
ショウセツ トウキョウ テイコク ダイガク
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注記
巻号はブックジャケットによる
この作品は1969年12月、新潮社より刊行された。本書は、その新潮文庫版を底本とし、「松本清張全集21」(文藝春秋)を参照した。
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480424266
内容説明
「帝国の大学」として数多くの指導者を養成し、日本近代史の原動力となった東京帝国大学は、学問と政治・社会との関わりや、権力と思想の自由の問題にどう対処してきたのだろうか。ムーアヘッド『倫理学』中の「弑逆」の解釈に端を発した「哲学館」事件や、桂太郎内閣の対露外交を批判して国論を二分することになった七博士の“日露開戦論”などを扱い、明治体制の確立を描く。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784480424273
内容説明
「帝国の大学」は高級官僚の養成所として、明治国家体制の中核に位置づけられていた。上巻で触れた東大七博士の対露強硬論は山川健次郎東大総長の免官で幕引きとなるが、やがて国定教科書の改訂をめぐって提起された南北朝正閏論争に連鎖していく。また、それと並行するかのように起こった赤旗事件や大逆事件の顛末を通して、明治体制の実態を浮き彫りにする。
「BOOKデータベース」 より