ひとつの文壇史
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書誌事項
ひとつの文壇史
(講談社文芸文庫, [わB5])
講談社, 2008.6
- タイトル読み
-
ヒトツ ノ ブンダンシ
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注記
年譜 保昌正夫編: p228-238
著書目録 保昌正夫編: p239-241
『和田芳恵全集』第5巻(河出書房新社, 1979.5)を底本としたもの
内容説明・目次
内容説明
一葉研究の第一人者であり、晩年『接木の台』『暗い流れ』など、人間の業を見つめ、味わい深い世界を描いた作家・和田芳恵の出発は、編集者であった。昭和六年、新潮社に入社、大衆雑誌「日の出」の編集に携わり、菊池寛、吉川英治、尾崎士郎、小島政二郎ら多くの作家とつき合い、小説の純化のために奔走した。「その時の目撃者として、生き証人になることを心がけ」綴った回想録は、当時の貴重な文壇人物誌となった。
目次
- “大学は出たけれど…”
- 新潮社に入社
- 雑誌「日の出」の編集者となる
- 谷譲次・林不忘・牧逸馬の死
- 光る長谷川伸の話術
- 偉丈夫、山岡荘八
- 漂泊の人、三上於菟吉
- 大樹、菊池寛
- 武田麟太郎、林芙美子
- 大衆雑誌の舞台裏の人たち
- 堤千代の『小指』に賭ける
- 生活の名人、川口松太郎
- 『人生劇場』の尾崎士郎
- 島木健作、子母沢寛、野呂栄太郎
- 永遠の青年、吉川英治
- 空想部落の人々と小島政二郎の周囲
- 原稿料の相場
- しのび寄る戦時気分
- 新潮社の四十周年
- ふたりの女流作家
- 真杉静枝の愛
- 近松秋江の執念
- 嵐の前の文学者
- 編集者生活の結末
「BOOKデータベース」 より