夜
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夜
集英社, 2008.6
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La nuit
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ヨル
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Note
欧文タイトル: La nuit
Contents of Works
- 暮色
- 灯ともし頃
- 夜霧
- 蝋燭
- 暁闇
Description and Table of Contents
Description
「自分の父親」の見慣れた目の向こうに、自分の知らない「父親という男」の別の顔がある—そのことを考えるのがつらいから、「分からない」という拒絶のままになる(「暮色」)。なぜ泣いているのか、自分でもよく分からなかった。泣けば、問題は解決して、うやむやになってしまうような気がした(「灯ともし頃」)。三年間妻子のところへ帰らなかった。三年たった霧の深い夜、ふらっと一人で帰って来た(「夜霧」)。男が去って行った理由は、分からない。分かりたくはない。分かったとしても、認めたくはない。去って行ったことさえも、認めたくはない(「蝋燭」)。誰も彼もが、「自分の胸の内」だけを見ていた(「暁闇」)。男の心の中には何があったのだろうか?男の「性」と「愛」を描いた橋本文学の新境地。
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