健康幻想 (ヘルシズム) の社会学 : 社会の医療化と生命権
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書誌事項
健康幻想 (ヘルシズム) の社会学 : 社会の医療化と生命権
批評社, 2008.10
- タイトル別名
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健康幻想の社会学 : 社会の医療化と生命権
- タイトル読み
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ヘルシズム ノ シャカイガク : シャカイ ノ イリョウカ ト セイメイケン
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内容説明・目次
内容説明
「成人病」から「生活習慣病」への名称変更や健康増進法の施行以降、健康を維持し増進することが国民的「義務」として位置づけられた。これにより病者は義務不履行の逸脱者として社会的制裁の対象になりつつある。その背後にひそむのが差別的な優生思想である。優生思想の文脈においてこそ安楽死・尊厳死や脳死・臓器移植を「治療国家の殺意」の具現としてとらえうるのである。医療費抑制を大義名分とする国家による、身体管理の内実を徹底的に解明した医療社会学の新展開。
目次
- 序章 「治療国家の殺意」とむきあう—ひとまず「生きる」ために
- 第1章 健康至上主義と「癒し」イデオロギー—禁煙言説にみる健康の義務化
- 第2章 ヘルシズムの納得強制パワー—健康増進法と優生思想
- 第3章 「生命の消費」としての医療—パターナリズムと自己決定権
- 第4章 オソレの回収メカニズムとしての安楽死・尊厳死—医療と差別
- 第5章 ウチとソトの優生主義を糺す—安楽死・尊厳死の状況的文脈
- 第6章 自我論からみた脳死・臓器移植—“自己・非自己・他者”の免疫社会学
「BOOKデータベース」 より