日本近代化の構造的特質

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日本近代化の構造的特質

北條浩著

御茶の水書房, 2008.11

タイトル読み

ニホン キンダイカ ノ コウゾウテキ トクシツ

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内容説明・目次

内容説明

明治維新は天皇制絶対主義国家の創出であり、アジア的中央集権官僚制のもとでの「近代化」にしかほかならない。戦後改革は中央集積時官僚制への戦前型機構の再構築である。あらためて日本資本主義社会の構造的本質を問う。

目次

  • 明治絶対主義国家の成立と近代化
  • 中央官僚国家体制の成立と国家的所有—地租改正と国有林の成立
  • 近代的土地所有制度の確立—明治初年の地券の法的性質
  • 幕末・明治期における土地所有権の私的構造—排他的包括的土地所有権
  • 共同体的所有と私的権利—総有における持分の法的構成
  • 所有権の現実性—水路の所有権と水利権
  • 慣習法上の権利と所有—水利関係地の所有権
  • 国家的所有の論理と私権—海底の土地所有権と登記
  • 裁判官僚と判決の妥当性—司法判断としての入会権の消滅
  • 小商品生産の経済的・社会的基盤—林野利用による小商品生産の展開と規範
  • 村落共同体の構造と林野利用—静岡県根原区の林野入会
  • 前近代と近代の接点—民俗学と法社会学
  • 封建制のアジア的特質—ヘーゲルにおける中国社会
  • 国家と裁判の本質—治安立法にたいする司法判断の問題

「BOOKデータベース」 より

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