殴り合う貴族たち
著者
書誌事項
殴り合う貴族たち
(角川文庫, 15441)
角川学芸出版 , 角川グループパブリッシング (発売), 2008.11
- タイトル読み
-
ナグリアウ キゾク タチ
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注記
王朝暴力事件年表: p281-287
ジャケットに「角川ソフィア文庫」とあり
『殴り合う貴族たち : 平安朝裏源氏物語』(柏書房, 2005.9刊)を文庫化したもの。文庫化にあたり、図版を一部省略し、あらたに「文庫版あとがき」を加えた。
内容説明・目次
内容説明
素行の悪い光源氏たち!?光源氏のモデルの一人となった藤原道長は、官人採用試験の不正を強要、従者に命じて祗園御霊会を台なしにし、寺院建立のために平安京を壊した。これは道長だけの話ではない。優雅なはずの王朝貴族たちは、頻繁に暴行事件を起こす危ない人々でもあったのだ。「賢人右府」と呼ばれ、紫式部も尊敬した小野宮実資の日記を通して、『源氏物語』には描かれなかった王朝貴族たちの素顔を浮き彫りにした。
目次
- 素行の悪い光源氏たち
- 中関白藤原道隆の孫、宮中で蔵人と取っ組み合う
- 粟田関白藤原道兼の子息、従者を殴り殺す
- 御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す
- 右大将藤原道綱、賀茂祭の見物に出て石を投げられる
- 内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る
- 法興院摂政藤原兼家の嫡流、平安京を破壊する
- 花山法皇、門前の通過を許さず
- 花山法皇の皇女、路上に屍骸を晒す
- 小一条院敦明親王、受領たちを袋叩きにする
- 式部卿宮敦明親王、拉致した受領に暴行を加える
- 三条天皇、宮中にて女房に殴られる
- 内裏女房、上東門院藤原彰子の従者と殴り合う
- 後冷泉天皇の乳母、前夫の後妻の家宅を襲撃する
- 光源氏はどこへ?
「BOOKデータベース」 より