詩の降り注ぐ場所
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詩の降り注ぐ場所
(詩的反復力 : 鈴木比佐雄詩論集 / 鈴木比佐雄著, 3(1997-2005))(石炭袋新書 : 詩論・芸術論, 1)
コールサック社, 2005.12
- タイトル読み
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シ ノ フリソソグ バショ
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内容説明・目次
目次
- 1 場所のエネルギー(「春の槍」を投げた能村登四郎と福永耕二;詩の換喩的な内在批評が可能か;「鎮魂」の詩史—与謝蕪村の「若さ」と宗左近の「始原」;「四季」の硬質な抒情性;祝子川から隅田川へ 流れ着いた「花束」——延岡市での「卯の花忌」に思う;「光線の屈折」を見た詩人たち 卯の花忌に寄せて—詩人・本多利通を偲ぶ;沈黙と詩的構想力 本多寿韓国語訳詩集に寄せて—韓成禮さんへの手紙;痛みの反復と「場所のエネルギー」—金丸桝一著『詩の魅力/詩への道』;「存在の声を聴く」詩人—金丸桝一の「屈折する怒り」;杉谷昭人—「日だまりの底」に生きる詩人 ほか)
- 2 「山河」「列島」の詩的精神(他者の本質直観 『浜田知章全詩集』解説文;直情のリアリズム 浜田知章新詩集『梁楷』に寄せて;他者の苦悩に寄り添う人 大崎二郎詩集『きみあーゆうあ』に寄せて;『鳴海英吉全詩集』の解説文;「人間の不屈の魂」を生きた詩人『鳴海英吉全詩集』刊行に寄せて;「捨離」を「反復」する詩的精神『鳴海英吉全詩集』刊行に寄せて;「列島」・シベリヤ・不受不施派の抵抗精神 鳴海英吉の不屈の詩的精神;戦後詩を後世に残す人…井谷英世さんの試み 戦後詩資料館・浜田知章山人舎文庫の開設;蜻蛉と内在批評 一九九七年現代日本の詩地域別年間総括—東京)
- 3 戦後詩と内在批評(中桐雅夫と「荒地」の戦争責任;福田律郎と「荒地」「列島」;「列島」の「思想的ソリダリティ」;戦後詩の流星と流民;「考える詩人」の想像力と「架空の絶対者」;無意識の「衝撃」と「戦争責任」;「青い光」「本当の記憶力」;記憶を生きる詩人、「記憶喪失」を恥じない詩人;詩論家たちは、どんな時間と対峙しているか—福田万里子、佐藤文夫、山田かん、星野徹、佐川亜紀たちの試み;言葉の体温を奪い返す広島の詩人たち 松尾静明、長津功三良、松岡政則たちの試み ほか)
- 4 詩的現場の透視力(“擬父”の眼差し;十薬(ドクダミ)と仮想現実—片岡文雄の現在;自他の生を結合させる詩人『くぎをぬいている』山本衞詩集に寄せて;詩的精神としての「遠方凝視」—川島洋詩集『逃げ水』に寄せて;「最後の問い」を秘めた京都の詩人—淺山泰美の詩的世界;夢の「開かれた魅惑」 宮田登美子第五詩集『失われた風景』に寄せて;「落日」の透視力 新・日本現代詩文庫1『中原道夫詩集』に寄せて;古老の眼差しと近親憎悪 山本十四尾詩集『雷道』に寄せて;逆境を相殺する詩的精神 山本倫子新詩集『落花相殺』に寄せて;駄農(だの)の匂いと風の音を詩語に込める人 堀田孝一詩集『匂う土(どろ)』に寄せて ほか)
- 5 詩の降り注ぐ場所(国境を越えた風の対話 柴田三吉と韓成禮の詩集に寄せて;「虚しさ」からなぜ詩は生まれるのか—申東曄、高炯烈、崔龍源、松岡政則たちに流れる「混沌」とした詩的精神;「ムクゲの勁さ」と「サランという未来」へ 在日の詩人・李美子と崔龍源の遙かな場所;「崩れおちた頬を」さする詩人 在日の詩人・趙南哲の原爆詩;星畑の釜山から「韓日架橋 李秀賢4周忌追悼追慕公演」に招かれて;走れモーツァルト 田中正敏氏のクラリネット協奏曲を聴いて;韓日の「原故郷」を探して)
「BOOKデータベース」 より