太平天下
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太平天下
(朝鮮近代文学選集, 4)
平凡社, 2009.3
- タイトル読み
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タイヘイ テンカ
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収録内容
- 太平天下 / 布袋敏博, 熊木勉訳
- レディメイド人生 / 熊木勉訳
- 民族の罪人 / 熊木勉訳
内容説明・目次
内容説明
地主で高利貸の尹直員令監は稀代の吝嗇家。朝鮮に日本の兵隊や警察が溢れても自分の生命と財産が守られるなら、日本の支配も有難いこととうそぶく。彼の息子の昌植、孫の鍾秀もまた己の歓楽ばかりを追求する愚か者である。しかし、もう一人の孫の鍾学だけは、欲望にまみれた生活を否定し、新たな道を選ぼうとする。尹直員令監は、そうした鍾学を理解できず、こんな太平天下の世に生まれた金持ちの息子がどうして…と、ただ嘆くばかりである。痛烈な風刺と黒いユーモアで描く植民地朝鮮に蠢く欲望の人間模様。植民地支配下にあっても、富や欲望を追うことしか知らぬ一家族の愚かしい姿を風刺的に描いた「太平天下」。ほかに、代表作「レディメイド人生」と問題作「民族の罪人」を収録。
「BOOKデータベース」 より