近代日本の社会科学と東アジア
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近代日本の社会科学と東アジア
藤原書店, 2009.4
- タイトル読み
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キンダイ ニホン ノ シャカイ カガク ト ヒガシアジア
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注記
博士論文『近代日本の社会科学と東アジア』(総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻, 2008年)をもとにしたもの
主要参考文献: p247-255
内容説明・目次
内容説明
中国という「脅威」をめぐる日本の社会科学の屈折。欧米社会科学の定着は、近代日本の世界認識から何を失わせたのか?田口卯吉、福澤諭吉から、福田徳三、河上肇、そして山田盛太郎、宇野弘蔵らに至るまで、その認織枠組みの変遷を「アジア」の位置付けという視点から追跡。東アジア地域のダイナミズムが見失われていった過程を検証する。
目次
- 序論
- 第1部 自由交易主義経済論の史的根拠—中国への対抗としての「脱亜」 一八六〇‐八〇年代(東京築港構想の射程—田口卯吉の自由貿易論;「脱亜論」の位相—福澤諭吉と田口卯吉)
- 第2部 「社会」問題の顕在化と社会政策論—動揺する中国・朝鮮認識 一八八〇‐一九二〇年代(異端の大正デモクラシー—福田徳三と吉野作造;もう一つの『貧乏物語』—河上肇の国民経済論)
- 第3部 社会科学を独占するマルクス主義—「大東亜」との邂逅 一九二〇‐四〇年代(覆された「小農」の範疇—山田盛太郎の日中農業比較研究;戦後「社会科学」論の深層—宇野弘蔵と内田義彦)
- 結論
「BOOKデータベース」 より