作品より長い作品論 : 名作鑑賞の試み

書誌事項

作品より長い作品論 : 名作鑑賞の試み

細江光著

(近代文学研究叢刊, 41)

和泉書院, 2009.3

初版

タイトル読み

サクヒン ヨリ ナガイ サクヒンロン : メイサク カンショウ ノ ココロミ

内容説明・目次

内容説明

著者は、名作の名作たる所以を、完全に解き明かしたいと渇望して来た。そして、その為には、天才が、最初の一字から最後の一字まで完璧に練り上げた作中の言葉を、一つでも無視・軽視、また誤読することなく、言葉の意味・イメージ・微妙なニュアンス、行間に潜められたもの、作家の無意識の欲望までもを視野に入れ、作者の意図に忠実に、徹底的に味読する事が必要である、と考えた。その結果が、これら「作品より長い作品論」になったのである。

目次

  • はじめに—本書の構成・意図など
  • 第1部 名作鑑賞の試み(芥川龍之介『地獄変』論—誤読を終わらせるために;太宰治『満願』論;作家論的補説 太宰治と戦争;森鴎外『花子』論 ほか)
  • 第2部 特殊研究(近代文学に見る虚構の絵画—近代以前との比較を中心に;文学作品中の絵画—夏目漱石を中心に;南木芳太郎と谷崎潤一郎—山村舞を中心に;美内すずえ「ガラスの仮面」小論)

「BOOKデータベース」 より

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