昭和を彩った女たち
著者
書誌事項
昭和を彩った女たち
光人社, 2009.6
- タイトル別名
-
昭和を彩った女たち : 激動の時代を生きた38人の哀歓とロマン
- タイトル読み
-
ショウワ オ イロドッタ オンナ タチ
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注記
主な参考文献: p314-315
内容説明・目次
内容説明
何としてもパリに行きたかった。それは乙女の初恋にも似ていた。岡本かの子は昭和四年に行った。吉屋信子は昭和三年、32歳だった。円本ブームのおかげだった。二万円という印税をほとんど洋行費に充てた。自分に投資しようと決心したのだ。林芙美子は昭和六年、雑文で寄せあつめた金を持ってシベリア鉄道を利用した。パリに着いて、あらためて日本の言葉の美しさを感じた。それは金鉱を掘りあてたような誇りだった。下宿を転々と変えてパリの街を貪欲に見て歩いた。どん底というわけではないが、決して優雅な生活でもない。留守中の家族に仕送りするため、原稿を書いては日本に送った。でも、五ヵ月の間に日本が恋しくて恋しくてたまらなくなった—激動の時代を生きた女たちの哀歓とロマン。
目次
- 第1章 新しい女と職業婦人とモガと
- 第2章 ひろがる女性のステージ
- 第3章 女よ未来を信ぜよ
- 第4章 これから十五年の受難が始まる
- 第5章 灰色の大地よ墓場にならないでおくれ
- 第6章 行くところまで行くしかない
- 第7章 歩ける者はみんな働け
- 第8章 民衆を満腹させられない政治
- 第9章 深い痛苦、泣き哭くのみ
- 第10章 目がキラキラして印象的でした
「BOOKデータベース」 より