市場のための紙上美術館 : 19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略
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市場のための紙上美術館 : 19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略
三元社, 2009.6
- タイトル別名
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Un musée sur papier destiné au marché de l'art : Léon Gauchez et l'eau-forte de reproduction française du XIXe siècle
市場のための紙上美術館 : 19世紀フランス画商たちの複製イメージ戦略
- タイトル読み
-
シジョウ ノ タメ ノ シジョウ ビジュツカン : 19セイキ フランス ガショウ タチ ノ フクセイ イメージ センリャク
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注記
博士論文 (東京大学, 2005年) をもとに、大幅に加筆修正を行ったもの
人名索引: 巻末p1-5
主要文献一覧: 巻末p6-27
関連年譜: 巻末p28-33
付録: 『ラール』装丁版の表紙一覧: 巻末p34-49
内容説明・目次
内容説明
19世紀後半、創刊相次ぐ美術雑誌や競売カタログの紙上を飾ったエッチングによる複製版画は、当時の絵画趣味にも叶い、制作もスピーディー、版画としての価値もあるとしてもてはやされた。だがその背後には、「複製エッチング」を戦略的に利用することで作品の価値を相互に保証しあう、画商・批評家・コレクターたちの思惑が隠されていた—。偽名・筆名を巧みに使い分けた、“戦略”の急先鋒、ベルギー人画商レオン・ゴシェの実像に迫りつつ、国際的な絵画市場形成期における蒐集・取引の内幕をあきらかにする。
目次
- 一九世紀の複製エッチング再考
- 第1部 一九世紀フランスの複製エッチングとその背景(絵画の蒐集・取引における複製エッチングの役割;複製技法としてのエッチングの性質と意味—光と色彩の翻訳者;レオポル・ドゥーブルと紋章型エクスムゼオ(蔵品印)のシンボリズム—複製エッチングと美術愛好家)
- 第2部 レオン・ゴシェと絵画のための「イメージ」戦略(メセナと絵画投機、ウィルソン・コレクションをめぐって;画商/批評家レオン・ゴシェ、あるいは美術愛好家にして投機家、投機家にして美術愛好家;市場のための紙上美術館—複製エッチング集『メトロポリタン美術館』(一八七一年);越境する複製イメージ—複製エッチングと競売カタログ;『ラール』再考—ブルジョワジーのための美術雑誌、あるいは産業への芸術の応用)
「BOOKデータベース」 より