寧波の美術と海域交流
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書誌事項
寧波の美術と海域交流
中国書店, 2009.9
- タイトル別名
-
寧波の美術と海域交流
寧波 (ニンポー) の美術と海域交流
- タイトル読み
-
ニンポー ノ ビジュツ ト カイイキ コウリュウ
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注記
「寧波の美術から海域交流を考える」と題して開催された国際シンポジウム(会期・会場: 平成18年12月16日(土)、17日(日) 九州国立博物館)の報告書
執筆者: 井手誠之輔 [ほか]
参考文献: 論末
内容説明・目次
内容説明
寧波は、近代になって上海が港町として開かれるまで、東アジアの海域交流圏の中心となる港町であった。また寧波は、天台山や普陀山、五山の禅林を揺籃する仏教文化の聖地として、また著名な科挙官僚を輩出した浙東学派の故郷としても知られていた。交易と文化とが重層化する拠点。そこに寧波独自の顔がある。地域社会の信仰のなかで祈りの対象とされた仏画や仏像であれ、海を舞台とする経済活動の商品であれ、人的交流の贈答品であれ、寧波から、海を渡って日本にもたらされてきた美術品は、日中間、さらには東アジア海域交流圏における重層的な文化交流の歴史を理解するための良き試金石となるだろう。2006年12月、九州国立博物館で開催された国際シンポジウムの議論を、ここにすべて報告する。
目次
- 第1セッション 入宋僧と寧波文化(寧波をめぐる場と美術;「歴史と文化の都市」寧波の保護と研究;栄西の入宋と東大寺復興;鎌倉彫刻における宋代美術の受容;宋代明州の史氏一族と東銭湖墓群;討論)
- 第2セッション 遣明使の視界(北京を拒絶する—雪舟入明時の蘇州画壇;一五、一六世紀における朝鮮画壇の中国画認識と受容態度—対明観の変化を中心に;日明交流と肖像画賛;雪舟の中国絵画に対する認識をめぐって;明代における寧波と日本の文化交流;討論)
「BOOKデータベース」 より