資本主義と農業 : 世界恐慌・ファシズム体制・農業問題

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資本主義と農業 : 世界恐慌・ファシズム体制・農業問題

工藤昭彦著

批評社, 2009.11

タイトル別名

Capitalism and agriculture : the great depression, fascism, agricultural crisis

資本主義と農業 : 世界恐慌ファシズム体制農業問題

タイトル読み

シホン シュギ ト ノウギョウ : セカイ キョウコウ ファシズム タイセイ ノウギョウ モンダイ

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注記

博士学位請求論文「戦前期日本農業問題処理機構の研究」 (東北大学, 1979年) の成果を公表した4編の論文を一括して編集したもの

内容説明・目次

内容説明

資本主義の農業問題は、労働力の再生産に不可欠な産業でありながら資本主義には馴染み難いという農業の特性に起因して発生する。ロシア革命勃発以降、反体制運動が世界的に高揚しつつあるなかで、1929年10月、ウォール街の株価暴落に端を発した世界恐慌は日本を直撃し、分厚い過剰人口を抱えた農村は、不定型かつ錯綜した反体制エネルギーを暴発させる土壌となった。資本主義が危機管理能力を喪失する中で、その役割を担ったのは国家であった。以来国家による農民の反体制エネルギーを吸収・溶解する政治・経済的対応の連鎖の下で、特殊日本的ファシズム体制が醸成された。資本主義と農業の相容れない経済・社会構造とファシズム体制の発生〜崩壊のメカニズムを緻密に検証し、資本主義と農業問題の本質を解読する。

目次

  • 序章 分析視角と分析課題
  • 1章 農業問題発生の歴史過程
  • 2章 農業問題の処理とファシズム体制の形成
  • 3章 農業問題の処理とファシズム体制の成熟
  • 終章 ファシズム的農業問題処理の性格と限界
  • 補論1 戦後日本の農業問題
  • 補論2 現代世界の農業問題
  • 補論3 世界農業問題—渡邉「世界農業問題」論の現代的意味

「BOOKデータベース」 より

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