中島敦とその時代
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中島敦とその時代
双文社出版, 2009.12
- タイトル読み
-
ナカジマ アツシ ト ソノ ジダイ
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内容説明・目次
内容説明
「存在の不確かさ」「現実への懐疑」は、中島敦のみならず、同時代の大きな問題であったが、戦争の開始とともにそれはなし崩しに「解消」された。中島敦は、現実や自己を疑うという「因果な病」を逆手に取り、戦時下にあってニヒリズムにも狂言にも陥ることなく、現実を相対化する姿勢を持ち続けた。現実と切り結ぶその優れた文学的営為を浮き彫りにする論考。
目次
- 序章 中島敦とその時代
- 第1章 『虎狩』論
- 第2章 『過去帳』論
- 第3章 『わが西遊記』論
- 第4章 『古譚』論
- 第5章 『光と風と夢』論
- 第6章 『南島譚』『環礁』論
- 第7章 『名人伝』論
- 第8章 『弟子』論
- 第9章 『李陵』論
「BOOKデータベース」 より