流域へ
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流域へ
(講談社文芸文庫, [りA5-6])
講談社, 2010.3
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リュウイキ エ
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注記
講談社1992年6月刊を底本とし、文庫収録にあたり著者による加筆削除がほどこされた
年譜: 上p283-297
著書目録: 上p298-300
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784062900805
内容説明
共産党一党独裁が終焉を迎えつつあった一九八九年夏のソ連、在日朝鮮人の小説家・林春洙とルポライター・姜昌鎬は中央アジアを当局の招待で旅している。スターリン体制下の一九三七年、極東沿海州を追われ中央アジアに強制移住させられた「高麗人」たちを訪ねるのが目的である。二人は故国喪失者の哀切の日々を知る—日本語文学として、世界的視野での表現への挑戦が始まる。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784062900812
内容説明
ソ連崩壊前夜、故郷を追われた「同胞」の壮絶な体験を聞くために中央アジアを訪れた在日朝鮮人小説家・林春洙は西ドイツでの恋を思い出す。それは背徳の恋であり、祖国の分裂という問題が暗い影を落とす恋でもあった。政治の力に蹂躙された人々との出会いを経て、林春洙は民族、そして人間そのものに思いを馳せる。東西冷戦終結後の世界を見すえ、いち早くなされた文学的達成。
「BOOKデータベース」 より