仰臥の医師近藤常次郎 : 終末期医療への提言
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仰臥の医師近藤常次郎 : 終末期医療への提言
批評社, 2010.3
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ギョウガ ノ イシ コンドウ ツネジロウ : シュウマツキ イリョウ エノ テイゲン
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近藤常次郎書誌: p233-241
Description and Table of Contents
Description
近藤常次郎は、近代化の渦中にあった明治時代の医師で、森鴎外にも高く評価された。彼はヨーロッパ留学後に発病して以来、自身病臥の人となり、苦闘の中、意志的、自覚的に生き続け、仰臥禅をあみだし、『仰臥三年』(正・続)を上梓した。同時代の子規、紅葉をはじめ、中江兆民、高山樗牛、内村鑑三等と並び、終末期の生き方を広く世に知らせる役割を果たした。その内容はまさに豪気であり、百年を経た今もなお読む者の心に迫るものがある。終末期医療への先駆的提言。
Table of Contents
- 第1章 近藤常次郎という人—その生涯(明治時代の日本の医療;終末期医療と文豪の生と死;近代化のなかの医療と看護)
- 第2章 「仰臥禅」の世界(枕頭の宝典;同時代人への鎮魂)
- 第3章 看護制度と看護論をめぐって(明治期における看護制度の沿革;看護論の展開;看病の四大綱と精神看病学;付説 看護の現況について)
- 第4章 疼痛緩和と麻痺剤をめぐって(疼痛緩和法;麻痺剤の使用と効能;現代の疼痛緩和療法とモルヒネの依存性について;付説)
- 第5章 病院および医療制度をめぐって(医療および医療制度の歩み—飛鳥時代から江戸時代まで;明治時代の病院および病院制度;森鴎外が伝える世界の病院の歴史と病院制度;近藤常次郎と病院制度;医療保険制度の歩み;社会の変化に伴う改正について;現代の医療改革について)
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