能と古注釈書
著者
書誌事項
能と古注釈書
笠間書院, 2010.3
- タイトル別名
-
能と注釈書 : その古典世界をめぐって
- タイトル読み
-
ノウ ト コチュウシャクショ
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注記
笠間書院版
学位論文「能と注釈書 : その古典世界をめぐって」 (2009年, 早稲田大学文学研究科) を改訂したもの
年表あり
内容説明・目次
内容説明
室町時代、世阿弥によって大成された「能」という演劇の基盤は何であったのか。能作品を生み出した重要な文学的基盤のひとつである、伊勢物語古注釈書を探ることから、その秘密に迫る。また能の芸能的基盤として重要な、鎌倉中期の歌謡、宴曲(早歌)からも考えていく。近世文化全体を見通したうえで、能を書誌学的調査から新たに捉え直す書。「伝二条為兼筆冷泉家流伊勢物語抄」「謡抄」など初公開資料多数。
目次
- 第1章 能の文学的基盤—伊勢物語古注釈の世界(伊勢物語注釈書に関する先行研究;冷泉家流伊勢物語古注の原型;「十巻本伊勢物語注」について—「伝二条為兼筆冷泉家流伊勢物語抄」;冷泉家流伊勢物語注の末書—「伝心敬筆伊勢物語注」について)
- 第2章 能の注釈書と古典世界(「謡抄」と古典世界—紹巴注を中心に;伊勢物語を題材とする能の注釈内容;古活字「謡抄」守清本の書誌学的研究;古活字「謡抄」単辺十二行本の書誌学的研究;整版「童舞抄」の書誌学的研究—本能寺版古活字本との関連を中心に)
- 第3章 能の芸能的基盤—宴曲の世界(宴曲研究史概要;金春宗家蔵『宴曲集巻第一』をめぐって;宴曲と天台の秘伝—“三嶋詣”の場合;宴曲“三嶋詣”に見る古典世界;明治期における宴曲研究)
- 〔附録〕金春宗家蔵『宴曲集巻第一』影印・翻刻・解題
「BOOKデータベース」 より