常識的文学論
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常識的文学論
(講談社文芸文庫, [おC12])
講談社, 2010.6
- タイトル読み
-
ジョウシキテキ ブンガクロン
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注記
筑摩書房刊 「大岡昇平全集」 第15巻(1996年4月)、第18巻(1995年1月)、第23巻(2003年8月)を底本とし、作品の配列は、講談社刊 「常識的文学論」(1962年1月)に拠る
大岡昇平年譜: p288-297
著書目録: p298-304
内容説明・目次
内容説明
大衆文化の隆盛とともに、文学の世界においても、大衆小説や中間小説が文壇の主流へと登場しつつあった一九六〇年代初頭。こうした流れを純文学にとってかわるものとして擁護する批評家の言も含め、歴史小説や推理小説の実体を根底的に批判したポレミックな文学論。“『蒼き狼』論争”となった井上靖への批判、深沢七郎の『風流夢譚』批判、松本清張批判など、スリリングな文芸時評十六篇。
目次
- 『蒼き狼』は歴史小説か
- 病んでいるのは誰か
- 成吉思汗の秘密
- 『蒼き狼』は叙事詩か
- 国語問題のために
- 国語も小説もやさしくない
- 昭和十年前後
- 文学は変質したか
- 大衆文学批判
- 再び大衆文学について
- 推理小説論
- 私小説ABC
- 佐藤春夫の日本人の心情
- 文士梅毒説批判
- 松本清張批判
- 文学的発言法
「BOOKデータベース」 より