随想
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随想
新潮社, 2010.8
- タイトル別名
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Essais critiques
- タイトル読み
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ズイソウ
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内容説明・目次
内容説明
いまなおノーベル文学賞の前評判や、オリンピックの招致に振り回される人々がいる。オバマは血なまぐさい演説を繰り広げ、サルコジは古典文学不要論を公言して憚らない。日本のお家芸のように言われた島国根性は世界に蔓延し、はしたなさを露呈しあう。しかしこのような時代にも心を湧き立たせてくれる、つつしみ深い人物や映画、小説の世界は確実に存在する。新たな思索と快楽を軽やかに綴る好著。
目次
- 文学の国籍をめぐるはしたない議論のあれこれについて
- 第一回直木賞はことによると無自覚ながら「ポストモダン」を顕揚していたのかもしれない
- 日本の映画作家を海外に向けて顕揚するときの忸怩たる思いについて
- オバマ大統領の就任演説に漂っている血なまぐささにはとても無感覚ではいられまい
- 大晦日の夜に、いきなり「国民服」とつぶやいたりする世代がまだ生きている日本について
- 「栄光の絶頂」という修辞が誇張ではない批評家が存在していた時代について
- 退屈な国際会議を終えてから、ジャズをめぐって成立した奇妙な友情について
- 散文生成の「昨日性」に向かいあうことなく、小説など論じられるはずもない
- アメリカ合衆国と日本との距離は拡がるばかり、なのだろうか
- つつしみをわきまえたあつかましさ、あるいは言葉はいかにして言葉によって表象されるか〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より