スピノザ「共通概念」試論
著者
書誌事項
スピノザ「共通概念」試論
知泉書館, 2010.9
- タイトル別名
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スピノザ共通概念試論
- タイトル読み
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スピノザ キョウツウ ガイネン シロン
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内容説明・目次
内容説明
スピノザは人間精神に可能な認識を三種類に分類した。第1種の認識に「臆見」もしくは「想像」、第2種に「共通概念」もしくは「理性」、第3種に「直観知」を配した。第1種の認識はすべての「非妥当的な観念」が属し、「虚偽の唯一の原因」である。これに対して第2種、第3種の認識は「妥当な観念」に属し、「必然的に真」である。第1種の認識と第2種、第3種の認識のあいだには断絶があるとした。しかしスピノザは他方で如何なる観念も神のなかにあり、「すべての観念は神に関係するかぎり真である」という根本主張もしている。著者はこれら認識のもつ複雑な構造を、「共通概念」を軸に総合的に分析することにより、スピノザにおける認識の意味を解明する。前著『スピノザ「エチカ」の研究』の欠を補う姉妹編。
目次
- 1 はじめに
- 2 自己原因と作用原因
- 3 直接無限様態と間接無限様態
- 4 共通概念と想像的認識
- 5 共通概念と直観知
- 6 おわりに
「BOOKデータベース」 より