ブラウニング『指輪と本』を読み解く An interpretation of The ring and the book by Robert Browning
著者
書誌事項
ブラウニング『指輪と本』を読み解く = An interpretation of The ring and the book by Robert Browning
時潮社, 2010.11
- タイトル別名
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ブラウニング指輪と本を読み解く
- タイトル読み
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ブラウニング ユビワ ト ホン オ ヨミトク
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注記
文献: p385-392
内容説明・目次
内容説明
落ちぶれた伯爵が、自分のところから逃げ出して嫡男を出産したばかりの若い妻と、その養い親をローマで惨殺した。奇跡的に息をたもった妻の言葉から、伯爵と手下4人は逮捕され、裁判にかけられた。その裁判記録が『指輪と本』の素材となった『古い黄表紙の本』で、書名の「本」を指す。では「指輪」は何を指すのか?「時は春、日は朝、朝は7時…」で知られる詩人ブラウニングが、芥川の「薮の中」に影響を与えた手法で17世紀イタリアの殺人事件を扱う。全12巻の超大作を、一般読者をも念頭におき、素っ頓狂な弁護士とハチャメチャ検事の語りも含めて解読する。
目次
- 第1巻 「指輪と本」—叙事詩とブラウニング
- 第2巻 「半ローマ」—もう一つの人間悲劇
- 第3巻 「残りの半ローマ」—話者の実像
- 第4巻 「第三の男」—野心家の本音と本性
- 第5巻 「伯爵グイード・フランチェスキーニ」—延命のレトリック
- 第6巻 「ジュゼッペ・カポンサッキ」—人間的なヒーローの造形
- 第7巻 「ポンピリア」—永遠への飛翔
- 第8巻 「アルカンジェリ」—息子と食物とラテン語と
- 第9巻 「ボッティーニ」—「ぼろ雑巾言語」の究極のサンプル
- 第10巻 「教皇」—勇気ある老いの肖像
- 第11巻 「グイード」—責任転嫁の醜相
- 第12巻 「本と指輪」—言葉の虚しさと人間の真実
「BOOKデータベース」 より