聖性の転位 : 一九世紀フランスに於ける宗教画の変貌
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聖性の転位 : 一九世紀フランスに於ける宗教画の変貌
三元社, 2011.2
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聖性の転位 : 一九世紀フランスに於ける宗教画の変貌
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セイセイ ノ テンイ : 19セイキ フランス ニオケル シュウキョウガ ノ ヘンボウ
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Note
学位論文 (早稲田大学, 2010年) に若干の修正をほどこしたもの
参考文献一覧: 巻末p44-71
Description and Table of Contents
Description
大革命後のカトリック復興期、画家達は過去様式を意図的に利用することで聖なるものの表象を模索していた。だが考古学や民族誌によってもたらされた古代やオリエントの新しいイメージは、次第にそれらを変質させ、ジャーナリズムに代表される受容者は、そこに新たな意味を読み取っていく。聖性の表象という目的ゆえに、他のジャンルにはない独自の様相を示す19世紀フランスの宗教画から、近代美術への新たな視界を切り開く。
Table of Contents
- 第1章 パリに顕れるビザンティン—サン=ヴァンサン=ド=ポール聖堂に見る様式選択とヒエラティック・モード
- 第2章 オリエント化されるキリスト教世界—テオドール・シャセリオーのサン=ロック聖堂洗礼盤礼拝堂壁画に見る性差と人種
- 第3章 聖性と写実—レオン・ボナの“キリスト”に見る身体と階級
- 第4章 幻視としてのイコン—ギュスターヴ・モローの“出現”に見る聖と俗
- 第5章 モザイクとしての様式—モーリス・ドニの“カトリックの神秘”に見る点描とヒエラティック・モード
- 補論 明治期「理想画」のモード選択—黒田清輝“智、感、情”の周囲
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