志賀直哉の「家庭」 : 女中・不良・主婦
著者
書誌事項
志賀直哉の「家庭」 : 女中・不良・主婦
森話社, 2011.2
- タイトル別名
-
志賀直哉の家庭 : 女中不良主婦
- タイトル読み
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シガ ナオヤ ノ カテイ : ジョチュウ フリョウ シュフ
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注記
2005年3月東京大学大学院に提出した博士課程論文『志賀直哉研究』に加筆、改稿したもの
内容説明・目次
内容説明
志賀直哉の小説には、なぜ女中や不良が描かれるのか。女中や不良は、家庭という平凡な小説の舞台を、その境界領域から撹乱し、サスペンスに満ちたものに変えてしまう。同時代評や初出誌の広告なども参照しながら、志賀直哉の中期作品を丹念に読み直す。
目次
- 中期作品の課題
- 家族という拘束、家庭という広がり—「大津順吉」から中期作品へ
- 女中は軍人と結婚すべきか—「佐々木の場合」
- 時任謙作とその時代—連載小説としての「暗夜行路」
- 「種々の異性」を求めての「暗夜行路」—『改造』連載中の新聞広告を手がかりに
- 文壇小説としての「邦子」—妻の死を収奪する「私」
- 見出された「心境小説」—「焚火」
- 見せ消ちの色と欲—「菰野」
- 女中という装置—志賀直哉「大津順吉」・里見〓(とん)「君と私と」・佐藤春夫「或る男の話」
- 「変態」としての「不良」—谷崎潤一郎「肉塊」・里見〓(とん)「多情仏心」
- ラヴレター、取扱注意—「暗夜行路」の軟派不良
- 研究主題・研究方針・研究展望
「BOOKデータベース」 より