とげ抜き : 新巣鴨地蔵縁起
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書誌事項
とげ抜き : 新巣鴨地蔵縁起
(講談社文庫, [い-123-1])
講談社, 2011.5
- タイトル読み
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トゲヌキ : シン スガモ ジゾウ エンギ
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注記
2007年6月刊の文庫化
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
故郷をおん出て何十年、他国に流離で十何年、親も夫も子も危機で、死と老いと病とが降りかかる。それでも生き抜く伊藤しろみ。この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。本書は詩であり、語り物であり、また、すべての苦労する女たちへの道しるべである。紫式部文学賞、萩原朔太郎賞をダブル受賞。
目次
- 伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事
- 母に連れられて、岩の坂から巣鴨に向かう事
- 渡海して、桃を投げつつよもつひら坂を越える事
- 投げつけた桃は腐り、伊藤は獣心を取り戻す事
- 人外の瘴気いよいよ強く、白昼地蔵に出遇う事
- 道行きして、病者ゆやゆよんと湯田温泉に詣でる事
- 舌切らず、雀は婆を追い遣る事
- 梅雨明けず、母は断末魔に四苦八苦する事
- ポータラカ西を向き、粛々と咲いて萎む事
- 鵜飼に往来の利益を聴きとる事〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より