人格と人権 : キリスト教弁証学としての人間学

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人格と人権 : キリスト教弁証学としての人間学

大木英夫著

教文館, 2011.7-2013.5

タイトル読み

ジンカク ト ジンケン : キリストキョウ ベンショウガク トシテノ ニンゲンガク

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内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784764273290

内容説明

第二次大戦の敗戦に至るまで、日本にはキリスト教的な「人格」概念は知られていなかった。戦後、日本国憲法の制定により初めて導入された「人権」理念とそれを支える「人格」概念は、日本人の内面まで本当に浸透したのだろうか。日本における「人間」理解と自覚をめぐり、キリスト教的真理の弁証の道としての人間学を論じる。

目次

  • 「地の基ふるい動く」ただ中から—序にかえて
  • 第1部 序論 この時代の内面にある「人間」の問題(われわれの時代、われわれの国;弁証学のための「言葉」の獲得(1)原爆体験から発出した言葉—永井隆;弁証学のための「言葉」の獲得(2)キリスト教の哲学的弁証—田辺元)
  • 第2部 新しい弁証学への道「人格」理念の明証(明治維新と日本近代化の問題;「神々の死」と「天皇の人間宣言」のもたらした「たましい」の問題—折口信夫の『神やぶれたまふ』の歌、そして三島由紀夫の『英霊の声』;古代教会の弁証学—それによって死ぬことも生きることもできた思想;アウグスティヌス弁証学としての人間学の古代的モデル—“deus et anima”(「神とアニマ=たましい」);現代状況への立ち還り—第一次世界大戦後から第二次世界大戦へ;日本における人間学の問題—和辻哲郎の「人間学」;戦後日本における人格的共同体形成への問い;弁証学としての人間学 総括)
巻冊次

下 ISBN 9784764273306

内容説明

戦後、日本国憲法の制定により「最高法規」として明示された「人権」理念の源泉はどこにあるのか。人類の多年にわたる自由獲得の成果とされる「人権」の由来を歴史的に問い、近代人、とくに日本人がなぜ人格として自立し、人権を帯びねばならないのか、という人間学的根本課題を、キリスト教弁証学としての人間論から論じる。

目次

  • 第3部 新しい弁証学への道「人権」理念の探求(コスモスの崩壊—近代人は旅立つ;人格と人権—日本の現状から出発;人権と憲法—いずこより来たるや、わが「最高法規」;アメリカ革命とフランス革命—ヨーロッパの状況;名誉革命への仲間時—革命と革命の間、アシュレーとホイッグ党 ほか)
  • 第4部 総括 現代日本の人間状況(日本知性の「ゲルマン捕囚」について;われわれもまた「遅れてきた国民」(プレスナー)か—戦時中の日本に寄せて;「闇の中に輝く光」—ラインホールド・ニーバー)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB06459275
  • ISBN
    • 9784764273290
    • 9784764273306
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    2冊
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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