CIA秘録 : その誕生から今日まで
著者
書誌事項
CIA秘録 : その誕生から今日まで
(文春文庫, [ワ-2-1],
文藝春秋, 2011.8
- 上
- 下
- タイトル別名
-
Legacy of ashes : the history of the CIA
- タイトル読み
-
CIA ヒロク : ソノ タンジョウ カラ コンニチ マデ
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注記
2008年11月刊の文庫化
叢書番号はブックジャケットによる
著者によるソースノート: 上: p437-608 下: p467-585
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784167651763
内容説明
諜報によって第二の真珠湾攻撃を防ぐべく創設されたアメリカ中央情報局=CIA。だが、その60年に及ぶ歴史は、失敗と欺瞞の連続だった。トルーマンからクリントン、ブッシュJr.の時代まで、超大国の諜報機関がいかに転落の道を歩んだか、5万点を越す機密解除文書、300人以上の証言など、すべて実名の情報で明らかにする驚愕の書。全米図書賞受賞。
目次
- 第1部 トルーマン時代—1945‐1953(「諜報はグローバルでなくては」誕生前;「力の論理」創設期;「火をもって火を制す」マーシャル・プラン;「最高の機密」秘密工作の始まり;「盲目のお金持ち」鉄のカーテン;「あれは自殺作戦だ」朝鮮戦争;「広大な幻想の荒野」尋問実験「ウルトラ」)
- 第2部 アイゼンハワー時代—1953‐1961(「わが方に計画なし」スターリン死す;「CIAの唯一、最大の勝利」イラン・モサデク政権転覆;「爆撃につぐ爆撃」グアテマラ・クーデター工作;「そして嵐に見舞われる」ベルリン・トンネル作戦;「別のやり方でやった」自民党への秘密献金;「盲目を求める」ハンガリー動乱;「不器用な作戦」イラク・バース党;「非常に不思議な戦争」スカルノ政権打倒;「下にも上にもうそをついた」カストロ暗殺計画)
- 第3部 ケネディ、ジョンソン時代—1961‐1968(「どうしていいか、だれにも分からなかった」ピッグズ湾侵攻作戦;「われわれは自らも騙した」キューバ・ミサイル危機1;「喜んでミサイルを交換しよう」キューバ・ミサイル危機2;「親分、仕事はうまくやったでしょう」ゴ・ディン・ディエム暗殺;「陰謀だと思った」ケネディ暗殺;「不吉な漂流」トンキン湾事件)
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784167651770
内容説明
時の大統領の歓心を買うために秘密活動に狂奔し、成功は過大に報告、失敗は隠蔽する。こうして「CIAは万能」という虚像は生まれた。一方で、国際情勢の分析を軽視するあまり、米国は東西冷戦の処理を誤り、湾岸戦争の悪夢に沈み、「9・11」の大破局に至った。歴史の厚いベールの向こうに見え隠れする諜報という「大義」の内幕。全米図書賞受賞。
目次
- 第3部(承前) ケネディ、ジョンソン時代—1961‐1968(「知恵よりも勇気」マコーンの辞任;「長い下り坂の始まり」新長官、ラオス、タイ、インドネシア;「その時、戦争に勝てないことを知った」ベトナムからの報告;「政治的な水爆」チェ・ゲバラ捕獲;「外国の共産主義者を追い詰める」ベトナム反戦運動)
- 第4部 ニクソン、フォード時代—1968‐1977(「あの間抜けどもは何をしているのだ」ニクソンとキッシンジャー;「米政府は軍事的解決を望む」チリ、アジェンデ政権の転覆;「ひどいことになるだろう」ウォーターゲート事件;「秘密機関の概念を変える」シュレジンジャーの挫折;「古典的なファシストの典型」キプロス紛争;「CIAは崩壊するだろう」議会による調査;「サイゴン放棄」サイゴン陥落;「無能で怯えている」ブッシュ新長官)
- 第5部 カーター、レーガン、ブッシュ・シニア時代—1977‐1993(「カーターは体制の転覆を図っている」カーター人権外交;「ただぐっすり寝込んでいたのだ」イラン革命;「野放図な山師」ソ連のアフガニスタン侵攻;「危険なやり方で」レバノン危機;「ケーシーは大きな危険を冒していた」イラン・コントラ事件1;「詐欺師のなかの詐欺師」イラン・コントラ事件2;「考えられないことを考える」ソ連の後退;「壁が崩れるときどするか」湾岸戦争とソ連崩壊)
- 第6部 クリントン、ブッシュ時代—1993‐2007(「われわれにはまったく事実がなかった」ソマリア暴動;「一体全体どうして分からなかったのか」エームズ事件;「経済的な安全保障のやめのスパイ」日米自動車交渉;「厄介な事態に陥っている」ウサマ・ビンラディンの登場;「これほど現実的な脅威はあり得ないだろう」9.11への序曲;「暗黒の中へ」ビンラディン捕獲作戦;「重大な間違い」イラク大量破壊兵器;「葬儀」灰の遺産)
「BOOKデータベース」 より