尊徳の風景 : "貧国強兵"の近代と農業
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尊徳の風景 : "貧国強兵"の近代と農業
東銀座出版社, 2011.6
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ソントク ノ フウケイ : "ヒンコク キョウヘイ" ノ キンダイ ト ノウギョウ
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参考文献: p208
Description and Table of Contents
Description
戦中、大日本帝国に利用された二宮尊徳。虚構の報徳思想は尊徳の意思にあらず。疲弊した農村を蘇生させた農政家の真髄を掘り起こす。長塚節の『土』の解説とともに、自然秩序・心的秩序と資本主義下の農業問題に切り込む。
Table of Contents
- 第1部 尊徳から学ぶ農業の行方(少年金次郎像と昭和農村恐慌;学問の風景—万巻の書と「天地の経文」;天地の「徳」と人知—農地再生;武家奉公体験—報徳思想の原風景;桜町作法—“人間と大地との対話”;農地再生の為の思想—「天道」・「人道」そして「推譲」;経済門と道徳門—消費社会への警鐘;「報徳」思想の独り歩き—“仕法”を継ぐ人々;「行政式仕法」の難しさ—政治の壁;再び推譲について—尊徳と河上肇の『貧乏物語』;近代報徳思想と皇道主義(膨張主義)—貧国強兵の果て)
- 第2部 描かれた明治後期の小作農(「農」と、生きる「空間」;『白き瓶』の世界—藤原周平が描いた長塚節;『土』の世界と癒し)
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