『沙石集』諸本の成立と展開
Author(s)
Bibliographic Information
『沙石集』諸本の成立と展開
笠間書院, 2011.10
- Other Title
-
沙石集諸本の成立と展開
- Title Transcription
-
シャセキシュウ ショホン ノ セイリツ ト テンカイ
Available at / 89 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Note
無住関係略年表: p464-469
博士論文 (早稲田大学, 2006年) に基づき、その後の研究発表の原稿と書き下ろしを加えたもの
Description and Table of Contents
Description
鎌倉後期成立の仏教説話集『沙石集』は、一度完成した後も、無住自身による二度の大改訂と後人による改変によって、記述に差異のある伝本が多数存在している。本文の成り立ちや立ち位置もわかりないまま、論拠として使用する研究状況に警鐘を鳴らし、現存の全十一写本について、前後関係を解明し系統化する。『ささめごと』や西鶴の諸作品、『醒睡笑』にも引用され、現在ではフランス語訳、英訳もなされるなど、後世多くの読者を獲得し、日本史・宗教史・思想史等の分野にも影響を与えてきた『沙石集』を扱う際の必読書。
Table of Contents
- 『沙石集』伝本研究の現在
- 第1部 初期的段階の諸本(俊海本概観;俊海本からの改変—米沢本へ;阿岸本の考察;成簣堂本の考察)
- 第2部 永仁改訂前後の諸本(吉川本の考察;梵舜本の考察;内閣本の考察;長享本の考察)
- 第3部 徳治改訂以後の諸本(東大本の考察;神宮本の考察;岩瀬本の考察)
- 『沙石集』伝本研究の総括—課題と展望
by "BOOK database"