太宰治「語りの場」という装置
著者
書誌事項
太宰治「語りの場」という装置
双文社出版, 2011.11
- タイトル別名
-
太宰治語りの場という装置
太宰治の中期作品を読む
- タイトル読み
-
ダザイ オサム カタリ ノ バ トイウ ソウチ
大学図書館所蔵 件 / 全57件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
博士論文「太宰治の中期作品を読む」(中京大学) に加筆・修正を加えたもの
索引: p215-218
内容説明・目次
内容説明
“語りの場”とは、テクストの核となる出来事を語る「語り手」とそれを受ける「語りの受け手」の交流する「場」である。本書では「語り」の解釈ではなく、「場」の状況を分析して、太宰テクストの読みの多様性を考える。
目次
- 序章 “語りの場”を考えるための準備
- 第1章 「彼は昔の彼ならず」論—“潜在的二人称”に関する考察
- 第2章 「新樹の言葉」論—過去の家を焼く兄妹
- 第3章 太宰治の「老ハイデルベルヒ」の地、三島—「三島の思想」について
- 第4章 「駈込み訴へ」論—旦那さまの不在
- 第5章 「きりぎりす」論—“語りの場”の在りかを巡って
- 第6章 「お伽草紙」論—「お伽草紙」の生成・成立と戦争の影響
- 第7章 「津軽」論—読者を囲い込む枠組みについて
- 第8章 補考・中学校教材としての「走れメロス」を読む
- 終章 「着想」を持ち寄る“解釈の場”という理想
「BOOKデータベース」 より