香と日本人
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香と日本人
(角川文庫, い74-1)
角川書店 , 角川グループパブリッシング (発売), 2011.11
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カオリ ト ニホンジン
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内容説明・目次
内容説明
千四百年前、淡路島にたどりついた1本の流木を島人たちが火にくべたところ、得も言われぬ芳香が。仏教とともに伝えられた「香文化」を知る聖徳太子は「香木」だとすぐに見抜いたといいます。そして千年前、『源氏物語』の時代に人々は「香」で愛情を伝えました。鎌倉時代の武家は香木を兜に焚きしめ、室町時代に香は「香道」という芸道になりました。世界が賞賛する日本文化「香」の物語を、「香文化の伝道師」がわかりやすく綴る癒しのエッセイ。
目次
- 第1章 香と歴史の物語(クレオパトラの香りと香水のはじまり;香りの塊、香木;天につながる祈りの香;祈りから雅びの香へ;「一木を愛でる」武家の香;武家の香と公家の香の融合によって生まれた「香道」;伝説の銘木「蘭奢待」の数奇な物語;江戸時代、町人にも知られる香の雅び;鹿鳴館の夜、四千年目の出会い)
- 第2章 香と文学(清少納言の香リラクゼーション;紫式部、登場;『源氏物語』は香の物語;紫式部の愛読書『宇津保物語』;紫式部が香に託して後世へ残したテーマ;「香道」とは知遊美の総合芸術;「源氏香」その驚きの仕組み)
- 第3章 香と生活(「香十徳」—香は人に徳をもたらす;香で「しつらえる」ということ;お線香は天国への携帯電話;「香染」—香りから色を、色から香りを生む;香の未来のステージ;気軽に香を楽しむ今の世の人たち)
「BOOKデータベース」 より