崑崙(くろん)の王
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書誌事項
崑崙(くろん)の王
(Tokuma Novels, 闇狩り師||ヤミガリシ)
徳間書店, 2009.9
- 新装版
- タイトル別名
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崑崙の王
- タイトル読み
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クロン ノ オウ
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内容説明・目次
内容説明
なつかしい男の声であった。「遅くなっちまったな」乱蔵が言った。びくんと、圭子の全身が震えた。へたり込みそうになった圭子を、乱蔵の、太い、大きな手が包んだ。悲鳴が溶け、激しい嗚咽となって、圭子の唇から、乱蔵の分厚い胸へあふれ出た。卒論で安土城をテーマに調査を重ねるうち、長野県木祖川町の旧家、久我沼家にまつわる呪いに巻き込まれた女子大生、露木圭子。謎の老人寒月翁や、異様な体術—鬼勁を操る贄師紅丸らが跋扈する中、囚われの身となったところに、救いの手をさしのべたのは…。口から犬を生みだす老人と少年。彼らにはいったいどんな関係が?“キマイラ”シリーズの重要人物、龍王院弘も登場。“闇狩り師”シリーズ最大のヴォリュームを費やして繰り広げられる、因縁と怨念と呪詛の物語、今ここに甦る。
「BOOKデータベース」 より